【内容紹介】生物は水なしで生きることはできません。水がなければ人間は命を失います。水は最も基本的で重要な資源なのです。
日本ではほとんどの場所で、いつでも使用した水を下水道や浄化槽に流すことができます。下水処理場などで浄化された下水は、きれいにされて川や海へ放流されます。そうした水が蒸発し、雨となり山に降り、山がたくわえた雨水が川に流れ、その水が浄水場できれいにされて再び各家庭にとどけられるのです。自然の中の水の循環の一部を利用することで、我々の生活は成り立っています。
本書では、使用した水がどのように浄化され、自然の中の水の循環に戻るかを豊富な写真やイラストでわかりやすく解説しています。下水処理場で働く方々のお話や、し尿処理、浄化槽の仕組みなどについても紹介。インダス文明の下水処理や、豊臣秀吉の整備した下水溝、パリの下水道などのコラムも収録しています。
また、かつては、家庭や工場などから排出される水で公害が各地で発生しました。イタイイタイ病や水俣病といった現在でも完全に解決されていない、社会に大きな影響をもたらした公害の原因にもふれています。
世界中で重視され、実践が進められている「SDGs」の目標6は「安全な水とトイレを世界中に」です。現在でも、十分に下水処理ができず、トイレすらない地域も少なくなりません。そうした地域の課題と解決、日本の支援なども紹介しています。
下水道は、自然の中の水の循環の一部です。下水道を知ることで、環境について深く理解することは大切です。
学校での調べ学習にもぴったりの本書をぜひご一読ください。
【対象年齢】小4,小5,小6
【追加情報】
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知っているようで知らない「水」のこと。しっかり調べてみませんか?